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真っ赤なトウガラシ
君のそばに行くとバカになるぼく
Clans




「Clans」

ワラワラ大群    見たことない生き物
バタバタひたすら  おいかけてくる奴ら
殺し合いはやだな  捕まったとしても
ヤアヤアと話できる 相手探そう

  暗い森 月明かりで
  鱗だか 吐息なのか
  とても無理そうな気が

クルクルと回る   同じ場所 何度来た
ズルズルと落ちる  砂埃 立つ中を
足を取られそうな  沼を越えて行く
ブルブル痙攣    走れない もうダメさ

  暗い浜 月明かりで
  耳なのか 瞳なのか
  なぜか大丈夫な気が

キラキラ泡吹いて  震えてる丸い腹
クラクラ見てると  倒れそう回る靴
イライラするのか  とぐろ巻いては伸びて
ブラブラ勝手に   生きてるスコップの手

  高い丘 月明かりで
  腕なのか 足と言うか
  暗い浜 月明かりで
  耳なのか 瞳なのか
  やはり逃げた方が良さそう



すでに暗くなってしまった時間に、なんだかわからない生き物に遭遇する唄です。
見たことがない生き物のルックスが異様なら、当然シンプルに怖くて、慌ててしまいます。

悪いことには照明というか、光源が月光しかないので、中途半端にその姿が見えてしまいます。
中途半端に見えたその雰囲気から推測することによって、自分で「こんなにおぞましいものではないだろうか?」などと創作をしてしまいます。
そして慌てているので、正しい判断ができずに、同じ場所をグルグルと回ってしまったりもします。

最後には我に返って、とにかく逃げることが大切だと気づくのですが、
一番大きな問題点は何かというと、そういう生物がいるとは思っていない場所で遭遇していることです。
これは例えばSFで宇宙船が故障して不時着した惑星等での話ではなくて、
ちょっと家からは離れているかもしれないけど、自分が住んでいる惑星で起こっている事でありまして・・・。